2009年4月12日 (日)

井上雄彦 最後のマンガ展

4月11日 土曜日 午前10時過ぎ。

見てきました。
井上雄彦さんの最後のマンガ展。11日は初日。
熊本市現代美術館。

  

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当日チケットを買う人たちが屋外の売り場に結構並んでいました。

美術館のエントランスに入るとすぐにもう人の列が。
いくつもの列が何十にも折り重なっていました。
私と友人はワクワクしながら列にならびました。

列をジグザグに少しずつ進みながら入場待ちの状態。

空間マンガということもあり、一人一人がゆっくり順を追って
絵や文字を読んだり見たりできるよう少人数ずつ入場していき
ました。

学生なのか若い男性が多かったような。

単なる“絵画”の展覧会、だったら若い男性って絵を鑑賞する
ためにわざわざ美術館まで足を運ぶ人って少ないのかなーって
勝手なイメージでしたが、やっぱり「井上雄彦さん」=「マンガ」
「スラムダンク」「バガボンド」「リアル」という男性向けの人気漫画家
だけあって10~20代の若い男性が結構多かったような気がします。

マンガ展の内容は・・というと、

もう

言葉になりません

ほんと、よかったです。
行ってよかったです。

涙が出そうになりました。

たかだか「絵」を見て泣くなんておかしいんじゃないか、
恥ずかしいんじゃないかって思っててこらえてたのだけど、
一緒に行った友人も「涙が出そうになりましたweep」って言ってたし、
会場を出た後の別のフロアにある井上雄彦ショップ&寄せ書き
コーナーにはたくさんの人が“泣きました”“鳥肌がたちました”って
書いていたので、

「そうか、みんな泣いたんだ」
「私も堂々と泣いてよかったんだ」
「そう思えばもっと号泣すればよかったcrying

とちょっと泣き惜しみしたことが悔やまれました。
泣き損ねた感じ・・・

どこがどう、って書こうと思ったけど、それはこれから行く人が
いたらあまり詳しく書くと興ざめしちゃいそうなので詳しくは
書きませんが、とにかくすごかったです。

白と黒の墨絵やペン画がほとんどだったけど、その白と黒
だけであれだけ表現できるところや、白と黒のみのよさを
最大限に活かしているセンスのよさ、空白(余白)もまた
表現の一部であり、とにかく「漫画」であるけども「漫画」の
域を超えていて、「絵画」でもあり「読み物」でもあり「アート」
でもあり、でとにかく井上さんはすごい人です。

色つきの絵はその色鮮やかさや色使いによって作品の効果を
高めることができるけど、今回の井上さんのマンガ展の作品は
全てモノトーン。
色使いに頼ることなく、墨の濃淡やペンのきめ細かさやタッチのみで
最大限に表現しているからそのセンスとテクニックに尊敬します。

また井上さんは熊本大学の文学部に在籍していた時期もあって
“文学的”でもあるんですよね。
だから、その言葉のひとつひとつが味があるというか、わびさび
があるというか深みがあるというか。

単なる「セリフ」ではないんですよね。
「絵」の才能と「文(言葉)」の才能を持ち合わせた人なんだなと
思いました。

それらをセンスよく組み合わせて空間に描き出すアーティストと
しての才能もまた素晴らしいんじゃないかと思います。

画材も墨、筆、ペンだったり、和紙のようなキャンバスであり
コンクリートブロックのような石系であったり、いろんな画材を
使って、その場面や人物や光景にあった作風に仕上げられて
いるのもよかったですね。

今回のマンガ展は上野で開催されたものと若干テーマを変え
「武蔵の闇の部分」を描き出した、と言われています。

心の奥底にある闇の部分というのが素人の私にでも
なんとなくですが伝わってきたような、そんな気がします。

展示フロアも飽きの来ないレイアウトになっていて、照明も
暗闇を想像させる「暗」の空間もあり闇の中の「光」が
際立ち、作品の効果を高めていました。

ってなんだか詳しく書いちゃってるけど・・coldsweats01

 

この先↓は館内の井上雄彦ショップ。

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ここ↓は井上雄彦ショップフロア隣に設けられた
コミュニケーションコーナー。
ここでは白い壁全面にメッセージを記帳でき、またフロア中央にも
メッセージ用の白いテーブルが置かれていました。
私ももちろん書きましたよ。もっと書けばよかったなぁ・・。

  

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コミュニケーションコーナーでは、バガボンド(宮本武蔵)の
巨大原画をバックに記念撮影ができるサービスもありました。

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ちょっとピンボケ&PCモニター写りまくりですが・・・sweat01  

  
記念撮影した写真はPCに取り込まれ即時にQRコード付きで
モニターに出されます。
それをバーコードリーダーで読み取ると携帯に取り込まれます。
画像は「最後のマンガ展」というロゴと「井上雄彦」さんの落款印
付き。

  

壁に書かれたたくさんの人たちの記帳(メッセージ)↓

  

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この写真↓の中央に、描いてあるラフスケッチみたいな絵は
井上さんが描いたのでは?と思わせる。
「今日はどうもありがとう」とまで書いてあるけど、なんか井上さんが
描いた??

  

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ショップ内で買い物する人たち↓
バガボンドのTシャツを買えばよかったかな・・。

 

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ひとしきり コミュニケーションコーナーで他の人たちのメッセージを
読んだりショップでグッズを物色したり買ったりした後は名残り
惜しいながらも美術館を出て階下のスタバで軽く昼食をとりました。

昼食とりながらおしゃべりをして、その後「あのメッセージボード、
あれから増えたかもしれないからまた見に行ってみようか」という
ことになりました。

展覧会の再入場はできないけど、ショップやコミュニケーション
コーナーは美術館内の別フロアなのでそこに再び行き余韻を
味わいました。

メッセージは更に増えていて読んでいても楽しかったです。

東京から来た、という人や、埼玉や大阪、横浜から来たという人も
何人かいて遠方からはるばる足を運ぶぐらいの魅力が井上さんの
絵にはあるんだなーって思いました。

気になったのが、さっきも書いたけどメッセージ用の白壁に
あの井上さんが描いた?と思われるラフなイラストとメッセージが
2~3箇所にさりげなくあって(友人がそれに最初に気付いたんだけど)
イラストの横には
「記帳をしていってくださいね」 とか書いてあったので
「たぶん井上さん本人が書かれたものじゃないか」という確信に
いたったのです。

で、フロアにいたスタッフの女性に厚かましくも
「あのー、今日は井上さんは来てるんですか?」
と聞いたら
「はい、ご本人さんもいらっしゃってますよ。数日前から熊本に
入られて準備を整えたりもされてました。
今日も朝のうちは(他の観客に混じって)ウロウロ
されていましたよ」
ってスタッフ。

なんだとー?

スタッフー!スタッッッフー!(* ̄o ̄)ゝオーイ!!

いつ現れたのだろう?
私たちが寄せ書きに見入っているときだろうか?
ショップで買いものをしているときだろうか??
どこかで井上さんがさりげなくちらっと姿を現してお忍びで
会場を偵察していたのだろうか??

確かに初日は客の入りも気になりますよね。
レストランがオープンしたら客足を気にして初日会場に訪れる
オーナーの気分ときっと同じですよね。

みんな寄せ書きだの買い物だので周りの人を気にしていないから
そばを井上さん本人が通っても気付かなかったりしてたんでしょう
かね。

私と友人はたくさんのメッセージをながめつつ、再び井上さんが
こないか会場をキョソキョソ。
意味もなくしばらくずっとそこで期待して待ってたのだけど、
来るという確証もないのであきらめて帰りました。

あー、それにしても井上さんに会えたら最高によかったのに~
( ̄皿 ̄)うぐぐぐ
まあ、井上さんと同じ空気を吸ったかと思えばそれでいっか。

で、ショップで記念に買った品々です↓
貧乏性なので高額なものは買えなかったけど・・・

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武蔵バッグ、ポストカード(2枚)、ピンバッチ、にょろペン です。

コットンや生成りのマイバッグやトートバッグが好きなものでcoldsweats01
武蔵のバッグ買いました。

  

  

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 私、ピンバッチ↑も好きなもので coldsweats01 エヘヘ

  

  

 

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これ↑は“にょろぺん”
私、筆記具も好きなもので・・・ヾ(。ё◇ё。)ノ ぐへへへへ♪  

   

  
かつての剣豪 宝蔵院胤栄と柳生石舟斎は二人ともじいさん
なんだけどその偉人であるじいさんが幻となってにょろにょろと
武蔵の心の周りをうろつく姿がまた愛らしい。

このペンが「STAEDTLER(ステッドラー)」製だったから
なおさら気になって買いました。

STAEDTLERは、ドイツ・ニュルンベルクに本拠を置く、筆記具や
製図用品の世界的なメーカーです。

大学時代私は住宅設計方面の専攻だったので製図用のペンや
定規をSTAEDTLERでそろえたものです。

漫画家という職業もペンや筆にはこだわりがあるからこそ
いい作品ができるのでしょうね。

私は使いこなせない中途半端人間ですけど(笑)

ということで、結局長々と書いちゃったけど、ほんとによかった

井上雄彦さんの「最後のマンガ展」でした。

もう一回行きたいな。

  

この後、大阪と仙台でも重版が決定したそうですね。
熊本に行けなかった人で大阪や仙台だったら見にいけそうな人は
是非是非行ってみて下さい♪

もちろん熊本だったら行けそうな人、熊本在住の人、迷い中の人
などなど、是非行ってみるべし!!

井上さんの漫画をあまり知らない人でもあの絵や作品を見たら
そのすごさを何も感じない人はいないんじゃないでしょうか。

  

【関連リンク】

FLOWER

フクヘン ←プレイベントの模様が書かれています 

井上雄彦の世界にファン酔う
熊本市現代美術館で「最後のマンガ展」開幕

井上雄彦さんマンガ展/熊本市現代美術館

ぴあニュース

ぴあニュース2

井上雄彦さんの「最後のマンガ展」、武蔵ゆかりの熊本で開幕

イノタケ「最後のマンガ展」、大阪と仙台でも開催決定

「井上雄彦・最後のマンガ展」が熊本で開幕!
 新たに数点の絵画を描き下ろし 

熊本市現代美術館HP「最後のマンガ展」

  

  

 

   

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2009年3月14日 (土)

最後のマンガ展

漫画 スラムダンク、バガボンド、リアルを描いた漫画家
井上雄彦さんの漫画の展覧会「井上雄彦 最後のマンガ展」の
重版が熊本で開催されます。

 4月11日(土)~6/14(日)

昨年、東京・上野の森美術館で開催されたイベントの巡回版です。

これは是非とも見に行きたいと、今か今かとチケット販売情報を
待っていました。

3月12日に「チケットぴあ」より一般販売されました。

早速ゲットしましたよ。(ファミリーマートのFamiポートで)
会社の友達と行く予定です。

このマンガ展の予約チケットは、日にち指定なので日にちを決めて
からの購入(しかも土日は入場時間帯毎の申し込み)になるので
ちょっと考えものだけど、考えても仕方がないので友達と相談して
初日の4月11日に行こう!と決めうちで予約することにしました。

最近は隠れブルーな私だけど、こればかりは楽しみでワクワクです。

     

     

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     Art0806250818000p2

 

関連リンク↓    

ソラリア壁面に巨大「バカボンド」武蔵
-「井上雄彦・最後のマンガ展」PRで

イノタケ「最後のマンガ展」in熊本、イベント多数の詳細発表

最後のマンガ展を徹底解剖!「井上雄彦ぴあ」発売

井上雄彦公式サイト

イノタケ「最後のマンガ展」in熊本、イベント多数の詳細発表

「井上雄彦・最後のマンガ展」4月より熊本で開催!

FLOWER

熊本市現代美術館HP

 

ブログを書き出したら少し調子が出てきたような。

このブログの必要性ってなんだろ?

私のブログって必要なんだっけ?

どうせ見てくれなくてもいいや、っていろんなことに投げやりに

思ってたりもしたけど、やっぱり私を支えてくれている大事な

ものなのかな。

きっと誰か見てくれる。

きっとこれからも書ける。

  

  

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処世のおきて

処世のおきて

    ~ゲーテ詩集より~

 

気もちよい生活を作ろうと思ったら、

済んだことをくよくよせぬこと、

めったに腹を立てぬこと、

いつも現在を楽しむこと、

とりわけ、人を憎まぬこと、

未来を神にまかせること。

 

Lebensregel

 

気もちよい生活を作ろうと思ったら。

分かっているけどね。

 

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千変万化の恋人

千変万化の恋人

       ~ゲーテ詩集より~

魚であったら、よかろうに、

すばやく元気なお魚で。

お前が釣りに来たならば、

すかさず私は釣られよう。

魚であったら、よかろうに、

すばやく元気なお魚で。

 

お馬であったら、よかろうに、

お前の役に立つだろに。

車であったら、よかろうに、

らくにお前を乗せて行く。

お馬であったら、よかろうに。

お前の役に立つだろに。

 

金であったら、よかろうに、

いつもお前にやとわれて、

お前が買い物する時は、

すぐに私はかけつける。

金であったら、よかろうに、

いつもお前にやとわれて。

 

変わらぬ心でいたならば、

いとしい人にも飽きはこぬ。

深い契りを結びもし、

離れて行く気も起こらない。

変わらぬ心でいたならば、

いとしい人にも飽きはこぬ。

 

いっそ年とり、しわくちゃで、

心も冷たくなればよい。

たとえつれなくされたとて、

つらい思いもせずにすむ。

いっそ年とりしわくちゃで、

心も冷たくなればよい。

 

いたずらずきでひょうきんな

おさるにさっそくなれたなら。

お前が何かに怒ってたら、

私は道化をしてみせる。

いたずらずきでひょうきんな

おさるにさっそくなれたなら。

 

羊のようにおとなしく、

ししのように強くなれたなら。

山ねこのような目が持てて、

きつねのようにちえがあったなら。

羊のようにおとなしく、

ししのように強くなれたなら。

 

たとい私が何であっても、

すっかりお前にささげよう。

王様めいた贈物ぐるみ

私はお前のものになる。

たとい私が何であっても、

すっかりお前にささげよう。

 

けれども私はやっぱり私。

このままの私を受け取っておくれ。

もっとよい人を望みなら、

それを作ってもらうがよい。

けれども私はやっぱり私。

このままの私を受け取っておくれ。

 

Liebhaber in allen Gestalten

 

  

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